西陣織金襴について

西陣織とは
御所の北西側、西陣と呼ばれる地域にて、平安時代より発展してきた織物を西陣織と称します。 天皇や貴族の衣裳生地として作られたことから始まり町全体の産業へと育っていきました。 現代でも皇族の祭礼や婚儀に用いられ、伝統美と品質は世界中から高い評価を得ています。西陣織の中でも、金糸や銀糸を織り込んだ‘‘豪華絢爛’’な織物のことを金襴と呼びます。

雛人形衣装としての金襴
金襴は僧侶の袈裟、能衣装、茶道具、掛け軸の表装、人形衣装など非日常な空間で使われる布でした。その中でも、雛人形衣装として織られてきた金襴は平安貴族の人形あそびを起源に持ちます。他の用途の金襴に比べ、ひときわ華やかな色合いと様々な花模様の組み合わせが魅力となっています。宮廷文化から受け継がれた 「みやびやか」な世界観が金襴の中に広がっています。

西陣織の特徴
西陣織は紋織物と呼ばれる高い技法で作られています。無地の布地に柄をプリントするのではなく、色染めした糸を複雑に織りこむことで模様を浮かび上がらせていきます。ひとつの図案を織り上げるには20以上の行程があり、それぞれの職人が担います。一般的な生地に比べ高価ではありますが、色糸の重なりが生み出す光沢や立体感、絵画のような色彩表現を味わうことができます。西陣織の中でも、金糸や銀糸が用いられた織物を「金襴」と言います。

金襴の品質
雛人形衣装の金襴は正絹(シルク)で作られてきた歴史があります。金襴生地を多用途で使いたいという要望から、正絹で作る技法をそのまま活かしたポリエステル糸 100%の金襴生地が生まれました。絹のようなしなやかさと光沢を持ちながら、加工に強く、ドライクリーニングにも対応できる耐久性を兼ね備えています。商品の用途によって、正絹またはリサイクルポリエステルから作られた金襴を使い分けています。

金襴のデザイン
雛人形の衣装用にデザインされた華やかで、色彩あざやかな伝統紋様や、亀甲や梅、桜、七宝など日本 古来の和柄に加え、新たなオリジナルデザインの金襴生地まで多数のデザインがそろいます。金糸銀糸 を贅沢に織りこんだ鮮やかなものから、やさしい色使いのもの、シックな印象のものまで、商品に応じてデザインを展開しております。

金襴の織元紹介
株式会社もりさん
京都・西陣にて大正十年(1921 年)に創業。伝統工芸品である「西陣織金襴」をつくり続けています。 雛人形の衣装として全国の人形司から信頼を得ている傍ら、人形制作の技術を磨き、金襴の生地づくり から雛人形の制作、販売までを一貫して行うことができる唯一の専門店です。
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